Xmajor blog

Xmajor の活動の記録や,メンバーが考えていること,メンバーの素顔(?)などを綴っていきます!

人類の進歩って必然?

 

 

前回の記事で書いた活動XmajorLAP、私達が受けてる科目の一つは「現代文明総論A」です。

 

西洋文明圏であるヨーロッパ諸国やアメリカはいわゆる「先進国」と言われています。「先を進む国」と書いて先進国。この表現が広く使われているように、一般的に西洋文明は他の文明と比べて進歩しているとイメージとしては受け止められているようです。

 

しかし、これらの進歩は人々が意図的に行ってきたわけではなく、まったくの想像外の結果で生まれたことは知っていますか?

 

現代の西洋文明が生まれたキッカケ、それは科学革命、市民革命、産業革命の3つの革命の結果です。

ここで科学革命を例にとってみます。

科学革命は西洋の人々を「宗教・呪術的な思考」から「観測・論理重視の思考」へ変えました。

f:id:xmajor:20120619041643j:plain

しかし科学革命の代表者であるニュートンとガリレオはそんな事を意図していません。

ニュートンは敬虔なキリスト教徒でしたし、錬金術を信じていました。万有引力も「その発生理由は神のみぞ知る」と言っています。

またガリレオの地動説は、ローマ教皇を象徴する太陽を中心にした宗教的世界観を唱えたというだけなのです。

ニュートンもガリレオも宗教中心の思考で学説を唱えていたのです。

彼らは「呪術的な思考」を否定しようと思って「観測・論理を重視」したのではないのに、結果的に西洋文明には「観測・論理重視の思考」が生まれてたのです。

 

結局、これらの革命は西洋文明を進歩させるという意図の下で行われた訳ではないのです。にも関わらず結果的に西洋文明を大きく変えた、これは全くの偶然だったのです。

f:id:xmajor:20120619041747j:plain

私たちは今文明を語る様々な場面で「人類の進歩」という言葉をよく耳にします。

しかし、私たちの今住む文明は多くの偶然的結果の産物なのかもしれません。

そして、今の私たちが想像する文明の未来も、もしかしたら全くの想像外の方向に進んで行くのかもしれません。

 

ちなみに市民革命・産業革命が本当に偶然的結果をもたらしたのかは是非考えてみてください。

 

(中村)