Xmajor blog

Xmajor の活動の記録や,メンバーが考えていること,メンバーの素顔(?)などを綴っていきます!

授業を通して教養される

前々回、「教養→cultivate(耕作する)」つまり動詞だということを書き、また前回は、「授業のポテンシャル」って実はかなり高いんじゃないかってことを書きました。


さて、じゃあその授業をうまく使って自分を教養するということもできそうだ、と思って考えたのが「Xmajor LAP」です。
LAPとは、”Liberal Arts Program”のことです。本来のLiberal Artsは5−6世紀のローマで確立した自由7科(三学:文法、修辞学、弁証法(論理学)と四科:算術、幾何、天文、音楽)を指しますが、ここでは広く「教養科目」の意味で使っています。


簡単に説明すると、3〜5人でチームを組んで一つの授業(一般教養科目)を受講します。その際、
  ①みんなで授業に参加
  ②振り返り等をするMTG
  ③先生を訪ねて質問+α(余談、雑談、etc.)
   (↑先生に気兼ねなく質問に行く口実になりますww)
というステップを毎週繰り返すことになります。チーム内で分担して参考図書に当たってみたりすると、一気に学べることの幅が広がってお得です。




授業のポテンシャルを発揮させることは、教員の力量だけによるのでなく、学生の側にも出来ることがあるように思います。上のプログラムでは、学生が授業に対してかなり時間と労力をかけます。このプロセスが自分をcultivate=教養する、すなわち自分はこのプロセスの間に自然と教養されている、ということを期待しています。



「講義」の良し悪しは教員次第で決まりそうですが、「授業」となれば、それは教員と生徒の共同作業、そして相互に作用するもの。塾講師や家庭教師を経験した人はわかると思いますが、生徒が目の色を変えて授業に食いつけば、先生というのは喜んで教えたくなりますよね。




そんなこんな、LAPという新しい取り組みですが、これは実は別に新しくも何ともなく、昔は自然にそういう教員と学生or学生同士の関係があったのではないかと思います。

思えば京大の教育理念には、
「対話を根幹として自学自習を促し、卓越した知の継承と創造的精神の涵養につとめる」
とあります。LAPを通じてこれを体現できればと思います。



(木下)





□□□次の企画□□□
Xmajor LAP(一般教養科目を学びあおう!)

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今日紹介した取り組みを活かした討論会です!いろんな方に参加して頂きたいと思っています!