Xmajor blog

Xmajor の活動の記録や,メンバーが考えていること,メンバーの素顔(?)などを綴っていきます!

LAP最終報告会

はじめまし京都大学理学部1回生神宮晃司です。

 

713日にXmajorとして2013年前期に取り組んできたLAP(Liberal Arts Project)の最終報告会がありました。

 

まずLAPの意義について説明します。説明というか個人的に思っていることなんですけれども。Xmajorの理念に大学にいる価値を最大化する、というものがあります。私たちは一般教養を副専攻になるくらいに学習すること、学部や回生に関係のないチームでのグループ学習をすることでこの理念が達成できるのでは、と考えました。それがLAPが始まった理由です。なんとなく楽勝科目をとって単位だけそろえるのはもったいないじゃないですか(笑)。

 

まずLAPの概要についてざっと説明します。興味を持ったらぜひHPへ(笑)。LAPとは学部、回生に関係なく一般教養の講義を受け深め合おう、というプロジェクトです。このプロジェクトは講義の内容理解と報告会での発表の2段階の分かれています。

まず講義を受けその内容を深め合います。内容理解について、講義を受けて各チームは文献を調べたり、議論をしたりしながら理解を深めていきます。そしてその講義や自主学習によって深めた理解を、発表するのが今回の報告会です。

各グループはそのような理解を受け、自分たちが何を考えたのかを報告会で参加者の前で報告します。この発表の形式についても各グループに任せられていて、自分たちの成果を伝えるのにベストの方法で発表できます。

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今年度は、現代アートを共に考える芸術学Ⅰ2科目を2つのグループで受講しました。

 

今回の最終発表会では現代アートと共に考える、の講義の発表ではチームの3人がそれぞれ自分の興味ある分野の発表をし、その後現代アートについてグループ全体での結論を出しました。

芸術学Ⅰの講義の発表ではチーム全体として絵画の鑑賞の仕方について発表し、その後各地の美術館を紹介する形で美術館に行くことを促しました。

 

今回のLAPの特徴としては参加した2グループともに芸術に関係した講義を受けた、ということがあります。2つの発表の内容が近いものであったため発表内容が双補完的なものとなり、芸術に関する理解は深いものになったように思います。

 

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さて、個人的な感想です。この二つの発表を受けて個人的に感動したのは、ある写真家の作品の方向性の変遷です。その人の作品は古びた街並み、原爆の痕、人間の体に刻まれた傷という風に対象が変わっていきました。そこにその人の感じ方の変化を見た気がしたのです。ある人が芸術家である理由はたくさんあると思います。誰かに何かを伝えたい、だったりあるいは単に自己表現で構わないのかもしれません。でも芸術が何かを表現するものである以上その人は何かを表現し、あるいは伝えたかったのだろうと思うのです。その人が表現したかったこと、伝えたかったことを感じ取るのが芸術鑑賞の意義かな、と思います。

 

自身はLAPの参加者として授業を受けたのでなく発表に参加しただけでした。しかし参加者にとっては授業というプロフェッショナルからのインプットとそれを理解してのアウトプットというワークを行うこと、ひいてはインプットとアウトプットの間を埋めることは有意義なものであったように思います。

 

 

報告会参加者の感想にも、発表の最中のグループワークが楽しかった、という感想が多くみられました。私は報告会のみの参加なので、LAPのチームでの活動の雰囲気はわかりません。しかし議論によって得られる充足感と知識欲の満足、そして自分の興味あることを主体的に学ぶきっかけがLAPに参加するメリットだと思います。

先ほど提示したメリットですが、個人的にはXmajorの理念の根幹をなしている、と思っています。

 

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Xmajorの活動に興味を持った方、学部や回生に関係なく誰かと一緒に興味のあることを勉強してみたい方はぜひXmajorのイベントに参加してみてください。

今後のイベントとしては大学生の現状を考える討論会や、Xstudyという学際研究コンテストを企画しています。随時新しいイベントも考えていくのでぜひホームページ(http://xmajor.wix.com/xmajor)その他facebooktwitter等でチェックしてみてくださいね。