Xmajor blog

Xmajor の活動の記録や,メンバーが考えていること,メンバーの素顔(?)などを綴っていきます!

Xstudy 感想集①「学んだこと」編

木下です.

 

10月から進めてきました『Xstudy 〜大学生のための学際研究コンテスト〜』が,先週末の1月19日(土)に最終成果発表会を持って終わりました.参加者のみなさん,本当にお疲れさまでした.そしてセミナー提供や会場提供,審査員や飲み会への参加などでご協力下さいました皆様,本当にありがとうございました.関係してくださった皆様のおかげでXstudyを何とかやり遂げることができました.多くの反省点や課題も残りましたが,運営側としては,本当にやってよかったと思っています.

 

さて,3ヶ月半のプログラムを終えて,参加者には「振り返りシート」に取り組んでもらっています.そこに書かれていることが本当に素晴らしく読む側にとっても学びになるので,これから数回に分けて感想集を書いていきたいと思います.

 

 

第一回は,「どんなことを学びましたか?」という問いに対する回答です.

 

 

 

一番の学びは「知的生産」と「知的消費」の違いを感じ取れたことです。

今までは漠然と興味のあることを調べて満足し、特別何も残ることなく時間が過ぎること(=知的消費)が多かったように思います。しかしこのXstudyではアウトプットの機会が多く、研究や思考の結果を何らかの形にしていくこと(=知的生産)が求められました。

趣味としての「知的消費」と、成果が必要な「知的生産」を、自分の中ではっきりと区別できるようになったことが大変嬉しく思います。

 

他にも、電力にまつわる網羅的な知識、スライドづくりのスキル、会議の回し方など、学びは大変多かったように思います。

(法・4回・男)

 

 

価値観の違いの面白さ。とくに○○さんと意見がぶつかったときは、「そうか、そういう風に考えるんだ」という驚きが何度かあった。

パワーポイントやプレゼンも以前はあまり大事とは考えていなかったが、どういう風に伝えていくかということをより考えるようになったと思う。

意欲についても。チームで期限内に取り組むということが、ここまで自分を一生懸命にさせるとは思っていなかった。

(経済・1回・男)

 

 

・他のメンバーとやっていたので、時間をある程度管理する能力

・今まで特に年上に対して意見を言えなかったので、空気を読みながら発言する能力

(経済・4回・女)

 

 

コミュニケーション系及びマネジメント系

コミュニケーション系

他専攻、年齢、知識が違うメンバーと議論する時に学んだ。メンバーに自分の案の提案、他メンバーが出した案の修正をはかる時に、自分の意見、議論の収束に苦戦し、試行錯誤し、仮説を立て、改善することで学べたと思う。

また、メンバーのふわったした意見を詰めていく時、引き出していくことに挑戦した。これは、はっきりいってうまくいったとは思わない。が、これからの課題として認識できてよかった。

マネジメント系

Xstudyの研究を通して、研究計画を立てて、メンバーのモチベーションを保ちながら、計画通り進めて行くこと。

(エネ・M2・男)

 

 

毎週のミーティングを通して話し合いで自分の意見を前よりも言えるようになった。また知らない人でも少しは喋れるようになった。

勉強の面ではまず本を読むことの大切さが分かった。そして読んだ本をの言いたいことを組みとろうと意識して読もうとするようになった。読み取れたかは別として。

(法・2回・女)

 

 

・持続可能な社会を実現するために,国際機関,地域連合,国家は様々な取り組みをしていること.裏を返せば,自分たちが如何に無知であったかということ.

・話し合いを通して,人を心から信頼し,議論を形作る責任を持つこと.

・一次情報を理解して,それを活用すること,そしてその先の仮説を持つこと.

(工・M2・男)

 

 

研究の面白さと難しさ。

 何が正解で、何が答えであるか分からない問題に対して、現状を把握して、問題提起し、仮説を立て、先行研究や基礎研究ではどのようなことが言われているのかを調査して、その中から分かったことや未だに分かっていないことなどに整理して、さらには他の角度からの研究も視野に入れて研究を進め、その中でベストな答えを導き出すことがどんなに困難であるかを学びました。何を解決すれば、世界や社会は良くなるのか、これという答えはなくて、それでも何か課題を見つけて改善策を導き出して実行に移していかない事には何も変わらない。悩みながらも課題を見つけだし、それが本当であるかも分からないけど、その課題の解決することに集中して研究を進めていくことの重要さと、難しい複雑な問題であるからこそ、それを解決することの面白さがあるのだと感じました。

 研究を進めるうちに自分の経験や価値観からの主観が入り込んでしまったり、自分の今やっていることに執着してしまったり、客観性や論理性を見失ってしまうことがありますが、それを繰り返し本当に正しいと言えるのかどうか確かめながら進めることが重要であることを学びました。

(経営・4回・女)

 

 

 

次回は「失敗したこと・難しかったこと」編です!