第2回HR報告ブログ
こんにちは!Xmajor の神宮です!
本日は、【Xstudy 第二回 HRのご報告】について書かせて頂きます。
【Xstudy 第二回 HR のご報告】
11 月 26 日、Xmajor 主催の企画 Xstudy の第二回ホームルーム(HR)が開催されました!そして第二回 HR には、10 人程度の方が参加してくださいました。皆さまお忙しい中お集まり頂き、ありがとうございました!
さて、第2回ではプレゼン講座と各チームごとに分かれての議論を行いました。このプレゼン講座というのは、中間発表、最終発表に向けてのプレゼンの作り方を学びました。また、講座の教材として学際融合教育研究センターの宮野先生の講義のDVDを視聴しました。
宮野先生はXmajorの活動に協力してくださっている先生の一人で、学際融合教育センターというところ所属していらっしゃいます。プレゼンテーションに関する著書も多く、今回の講座をしていただくのに最適な先生です。
講義の形としてはプレゼンテーション技術の必要性、プレゼンテーションを作る際に頭に入れておくべきこと、プレゼンテーションづくりの具体的なテクニック、実際に例を出してのプレゼンテーションの改善、という流れで進行しました。
各参加者も各々メモを取りながら真剣に講座を聞いている様子でした。Xstudy中間発表を目前に控え、プレゼンテーションの講座は時宜にそったもので、関心をもって取り組んでいただくことができたのでは、と思います。
プレゼン講座の後には、各チームに分かれて議論の時間となりました。中間発表が近づき、各チーム議論に熱が入っている様子でした。
Xstudy の活動も折り返し地点で、各チームにとっては一区切だと思います。自分個人は、今回参加者としては参加していないのですが、スタッフとして、一個人としてどのような発表となるのか、今から楽しみです。
文責:神宮晃司
Xstudy 第一回HRのご報告!
こんにちはー!Xmajorの水田です!
本日は、【Xstudy第一回HRのご報告】、【チームミーティングのご報告】
について書かせて頂きたいと思います。
【Xstudy第一回HRのご報告】
先日、Xmajor主催の企画Xstudyの第一回ホームルームが開催されました!
今回のXstudyは全部で20名程の方にご参加頂いております。
そして第一回HRには、10人の方が参加してくださいました。
皆さまお忙しい中お集まり頂き、ありがとうございました!
HRではXstudyの各テーマの説明、チームの発表、研究についてのDVDの視聴、最後に各チームでのアイスブレイクを行って頂きました。
初回のHRでしたが、皆さんアイスブレイクでは和やかな雰囲気でお話されていて、まずまずのスタートを切れたのではないかと思います!
これから約二か月、参加者の皆さんには少しでも楽しく、そして実りある議論をして頂ければ思います!よろしくお願いします!
【チームミーティングのご報告】
水田も今回のXstudyに参加させて頂いております。
テーマは「日本のエネルギー政策」です!15日に初めて全員で集まってのチームミーティングを行いました。
議論の内容は「原子力エネルギー」について。原発に関わる問題について、主に社会学的な切り口で議論を行いました。
このチームは僕を含めて三人構成ですが、僕以外の二人は以前から原発問題についての関心が深く、勉強もされています。一方僕は興味こそあれ、原発というテーマについては全くの初心者です。そのためお二人の議論に追いつくのに必死ですが、今まで触れてこなかったテーマだけにどの議論も新鮮で、たいへん楽しんでおります!笑
自分の専門と異なる分野に触れ、議論できることも、Xstudyの醍醐味の一つであると思います。
より高いアウトプットが出せるよう、
残り二カ月取り組んでいきたいと思います!^^
いち学生から見た大学研究と研究者〜京大アカデミックデイ〜
皆さんは大学で何をしていますか??
サークル?飲み会?留学?
では授業は?
授業に熱心に取り組んだ記憶は少ないのではないでしょうか?笑
しかし、授業で講義する教授たちは、人類最高峰の知を身に付けた知の巨人。
私はいま大学院の修士2回生。研究室でよく教授のお世話になりますが、教授たちの知識の量、頭の良さに圧倒されることが多いです。
そんな時、『こんなスゴイ教授たちの集まる大学、もっと多くの教授と話をしたらきっと面白いのではないか?』という事を思います。
研究者たちともっと話が出来ないか…?
それを出来る機会がありました!
その名も「京都大学アカデミックデイ 2014 みんなで対話する京都大学の日」
〜〜京都大学アカデミックデイとは?〜〜
京大と関係ある文理さまざまな研究者が、一般来場者と対話できるイベントです。ポスターセッション・講演会・ちゃぶ台を囲んでの談話の3つの交流形式と、研究者オススメの書籍紹介場の計4つのコーナーからなります。
「これは、国民と科学・技術に関わる者が直接対話をすることで、国民の声を、国の政策や本学における研究活動に反映させることを一つの目的として始められた取組です。」(京都大学アカデミックデイHPよりhttp://www.kyoto-u.ac.jp/static/ja/news_data/h/h1/news4/2012/120902_1.htm)
〜〜〜〜〜〜〜
私はポスターセッションを中心に周り、さまざまな研究者のお話を聞くことが出来ました。
そのなかで今回は3つ、自分の考えを交えて書きたいと思います。
1.ほとんどの研究は社会に通じる。そこに文系・理系の差はない!
今まで私は、大学の研究は教授の興味の向くままに行われていると思っていました。
しかし、今回さまざまな研究者の発表を聞くと、どうもそうではないようです。
例えば、東アフリカ牧畜民の生活様式の研究の場合、その成果が、現地の自治体の政策立案時に活用されます。同様に、ミャンマーの山岳民族の価値観の研究もその民族と交流する際のガイドラインに活用されます。
このように、ほとんどの研究は社会に益をもたらす面をもっているようです。
2.皆で考える社会を目指して
今度は個人的に印象に残った研究です。それは『医療や科学技術の倫理について考える』です。
これは代理出産や終末期医療など、倫理に関わる問題について「どのように人々に問いかけ、参加を促すか、意見を引き出すか?」という研究だと個人的には解釈しました。
それによって国民の考えも交えた政策の実現を目指す研究のようです。
これは科学技術で世界の先をいく日本にとってとても大切ではないでしょうか?
科学技術の進歩によって、人々の出来る事は拡がりました。
しかし倫理的な問題はなかなか考えられず、その利用法は各人の良心と判断に任されていると私は感じています。
しかし、考えないといけないと言われても倫理的な問題は複雑でなかなか取り組む気が起きないのが現状ではないでしょうか?
この研究はその現状に一石を投じられると思います。
医療倫・科学技術の倫理研究のポスターセッションと研究者の方々。ここでは代理出産と尊厳死の2つを参加者である私と共に考えました。
3.必要なのはT-person(専門を深めつつ、広い教養をもつ者)
大学の教授・研究者は専門分野について沢山の知識をもっています。
そして各々の話を聞くと、その研究が実現すればよりよい社会が生まれる希望が見え隠れします。
しかし研究者間でも、分野がことなれば理想が異なり、時には互いが相反することもあります。
そんな中で私達が、本当に良い社会を作るには、研究者たちの橋渡し役として、各人の議論を促進し、皆が最善解を導き出せる人間です。
そうした人間は自身の専門だけでなく、その他の分野の話も理解できる人間T-personだと思います。
先ほどの生命倫理の研究者のお話で以下のものがありました。
「代理出産制度に反対の意見で『代理母の利用が普通になると、利用したくない人でも利用を否定しにくい社会風潮が日本人の間できる』というものがありました。それは今までの私達にはない新しい観点です。」
このような意見を言える人がT-personの例だと思います。
これは医療倫理に人文学からの視点を加えた例ではないでしょうか。
こういった事ができる人が増え、分野同士を繋ぐ人間が増えれば、ますます研究からより良い社会が実現できると感じたイベントでした。
(文責:中村)
Xmajor夏休みブログ① 「線を消し続けること」
こんにちは!Xmajorスタッフの児玉です。
今回から数回ほどは、普段の活動紹介ではなく、メンバーが夏休みに経験したこと、考えたことを随時アップしていきます!
個性的な(変わってる?)Xmajorメンバーが普段何を考えているのか、少しでも興味を持っていただけると嬉しいです。
と、いうことで!
わたしも自分の夏休みを振り返ってみました。
そこで、ある映画を見て考えたことを、今から自分なりに書き綴ってみたいと思います。
みなさんは「ライフ・イズ・ビューティフル」という映画をご存知でしょうか?
アカデミー賞にもノミネートされた作品なので、見たことある方も、多いかもしれません。
映画の舞台はイタリア。主人公グイドは、小学校教師のドーラと恋に落ち、ふたりの間には最愛の息子ジョズエが生まれます。
しかし、時代は第二次世界大戦下へ。ジョズエの5歳の誕生日に、ユダヤ系であった彼らは、強制収容所へ連れて行かれることになります。
小さなジョズエを怯えさせまいと、グイドは、ある楽しいウソを必死でつき続けることにしました…。
この映画を見終わったときわたしが思ったのは、
「自分がこれから生きてく時間は、なんて長いんだろう。」
ということでした。
もしわたしが日本人の平均寿命くらい生きるなら、あと60年。
祖父母が戦争を経験していること。小学生のときのイラク戦争開戦。昨今の東アジアの緊張状態…。
これまで自分が生きてきた「これっぽっちの人生」さえ、実は綱渡りのようで。
そう思うと、今まで生きてきた年数の三倍の時間を平穏無事に過ごすことが、ひどく困難に思えました。
自分の大事な人たちを「なぜこんなことで」と思う形で失くしたくない
けれども暗い気持ちになる前に、なぜこんなことが起こるのかを、わたしたちは考え続ける必要があると思います。
人が殺しあえるのは、殺しあってしまうのは、なぜなのか。
哲学の授業で、人は人を殺せない、という話がありました。
いじめる側は、相手を同じ人間ではなく菌や虫と見なすことで、良心の呵責を免れる。このように、戦争だけでなく世の中にある差別や無関心は、何かの間に線を引くことによって成り立っていると思います。
人がなにかしら線引きをすること自体はどうしようもない事かもしれません。なぜなら世界はあまりに大きく、ある程度境界線や枠組みを決めなければ、眺めようがないので…。
重要なのは、自分が線引きしていることを意識すること、そして自らが引いていく線を常に消し続ける努力をする事なのだと思います。
フランス人とスペイン人との間に引かれた線は、ヨーロッパ人というくくりの中で消えていきます。ヨーロッパ人とアジア人という線は、人類というくくりのなかで消えていきます。人類と他の動物との境界線は、生物というくくりで消えていきます。
そして、ある線を消すためには、「知る」という作業がわたしはすごく重要な気がしています。
さらに、それには学問がとても有用なんじゃないか、と。
なぜなら学問は、人ひとりが一生の間に経験して知る以上のものを、長い年月と多くの人の努力によって蓄積したものだからです。
科学の世界から見る線引き、芸術の世界から見る線引き、哲学の世界から見る線引き。
どの線引きが正しいかではなく、あらゆる線引きを知ることで、全ての境界を互いに消していくことができたら。
それができれば、何かを区別することで成り立つ悲惨な出来事は、今より少なくなるのではないか。
物事はそんなに単純ではないとしても…。
そうだとすると、学問する中でも特に、異分野横断・多分野融合を意識することは、とても重要になってくる気がします。
理系文系、主流傍流、実用的か否かということ自体も線引きであることを考えると、学問自体も自ら引いた線を消していく作業が必要なのかもしれない…。
と、個人的に改めて感じた夏休みでした。
最後に…
稚拙な文章に最後までお付き合いくださり、ありがとうございました…!
次のXmajor夏休みブログ担当は、中村さん!
中村さんはこの夏休み、何に出会い、何を考えたのでしょうか?
また後期は、Xstudyというプログラムを実施します。
みなさまとぜひお会いできることを楽しみにしています!
地域活性は日本にとって本当に必要か?〜Xmajor勉強会 第1回〜
Xmajorでは本年度からメンバーの学びと思考力を向上させるためにメンバー内での勉強会を始めました。今回はその第一回目、テーマは「地域活性」です。
現代の日本において、地方の過疎化の問題は皆さんもよく聞くと思います。その結果、地方各地で町興しの試みが活発になっています。
地方大学でも「大学と地域が連携して地域活性を行う」いわゆるCOC事業が行われています。Xmajorメンバーの住む京都でも、京都大学のCOC事業立ち上げや、同志社大学の地域活性プロジェクトなどがあります。
このように、地域活性に対して多くの人は肯定的ではないでしょうか?
しかし一部の人は、経済の活性化、エネルギー効率の観点から、都市一極集中を良しとする意見もあがっています。
このような中、私は地域活性活動の目指す姿「地域活性した日本」が本当に日本にとって良いのか疑問を感じました。そこで地域活性は本当に日本にとって必要か、いま一度みんなで考えなおしたいと思います。
大学生である私達がこの問題を考えることで、自分の住む街を見つめなおし、将来の日本を考える上で地域の観点を持つきっかけにしたいと考えました。
今回の議論では「地域活性は本当に必要なのか?」という問いに対してYES/NOとその理由を出す事を最終目標としました。そのために以下の流れで議論を行いました。
- 「地域活性した状態」の定義を決める。
- 関係する組織・人のメリット・デメリットをあげる。
- メリット・デメリットのうちインパクトの大きいものを選ぶ
- 地域活性が必要か結論を出す
それでは、これから当日話した内容のまとめを紹介します!
・地域活性した状態を定義する
まず、メンバー全員で「地域活性した状態」と聞いて思いつく状態を列挙しました。
挙がった意見には「将来も人口が維持できる」「一定の経済規模」、「若者の就職・進学先が地元である」という政策的なものから、「ゆるキャラ」、「B級グルメの食べくらべ祭り」など流行にのった意見もありました。
次にそれぞれについて、「それを行う理由」を考えました。
なぜこうするかと言うと、意見どうしの関係を明確にし、地域活性状態の定義を決めるためです。その結果、以下のものが挙がりました。
-
人口維持(自治体の収入のため、心理的な活気の維持とくに若者の維持が重要)
-
個人の収入維持・向上(現地の人の生活費、収入格差の是正)
-
地域全体の雇用維持・向上(外部から人を呼びこむ、収入アップ、心理的な活気の維持)
-
住人・観光客の増加(人口維持、収入維持、雇用維持のため)
-
知名度アップ(住人増加、観光客増加のため)
これらの関係を図にしたものが以下です。
皆さんはこれを見てどう考えますか?
私は一見すると知名度アップした状態が地域活性した状態と定義できそうに思います。
しかしメンバー内からは「知名度アップすることが、住人増加にそれほど大きく関係しているとは感じない。やはり知名度アップだけでは地域活性という感じはしない」という意見が多く出ました。
そういう意見も踏まえて、感覚的にもしっくり来るという理由から今回は「住人・観光客がたくさんいる状態」を地域活性の状態としました。
・関係する組織・人のメリット・デメリットをあげる
定義が決まったところで、次に地域活性に関係する組織・人を列挙し、それぞれのメリット・デメリットを考えました。その結果が以下の表です。
最後にメンバー各人がそれぞれ、メリット・デメリットを比較して地域活性が必要かどうか結論を出しました。
これだけあると、比較するのが大変です。そこで今回は重要度が高いメリット・デメリットを3つずつ皆で決め、それを比較して各人に結論を出してもらいました!
結果は、メンバー全員が「地域活性は必要である」とのこと!
それぞれの理由としては
「メリットを諦めないといけないほど、デメリットが重要であるとは感じない」(神宮)
「デメリットに挙がったものは、活性化のうえで注意する事であって、防ぐことができそう」(児玉・川本)
となりました。
ただ、今回の議論だけでは網羅されていない話題も多くあると思います。私はこのテーマに本気で結論を出そうと思ったら、もっと勉強が必要だと感じました。
以上が今回の「地域活性の必要性」についての議論内容です。
私の通う大学は今年からCOC事業を始めました。これは大学の役割である「社会貢献」を実現する方法のひとつだと思います。
しかし、「こうした事が本当に社会貢献に繋がるのか」そう質問された時、確信をもって説明できるでしょうか。この問に答えれる事は、大学が社会貢献を行う以前に必要な事だと感じませんか?
この事は地域活性に限った話ではないと思います。世間一般が良しとすることを無思考に受け入れるのではなく、「本当にそれは良いことなのか」を一歩引いて考える事。
これは噂や偏見に流されず、最善の判断を行うために非常に重要なことだと僕は強く感じています。
Xmajorでは定期的にこのような勉強会を行い、最善の結論を出す力を養っていこうと思います。
Xmajorでは現在、勉強会の参加者やメンバーを募集中です!
普段のMTGでは勉強会の設計を初め、企画の設計を皆で行っています。
メンバー参加はもちろん勉強会のみの参加も受け付けています。ご興味ある方は是非 Xmajor.contact * gmail.com(*を@に変えて下さい)にご連絡ください!
(文責:中村)